看護師の中には、結婚や出産、育児、介護などを理由に仕事を辞め、しばらく現場から離れていた人もいるだろう。ブランク期間が長くなると、「もう働けないのではないか」「現場復帰できるか不安だ」など、様々な不安や悩みが出てくるものだ。しかし、看護師の資格は一度取得すれば、一生涯有効な資格だ。ここで、せっかく学んできた看護の知識を放り投げるのはもったいない。ブランク期間が長くても、できれば再びスキルを有意義に活用した方が良い。ここでは、ブランクが長い看護師に向けて、復帰後でも無理なく働ける場所を挙げていきたい。

まず、おすすめなのが病床のないクリニックだ。比較的小規模な医療機関であり、アットホームな雰囲気で働きやすい職場が多い傾向にある。夜勤はなしで残業も少なく、日勤のみの職場が多いため、家庭や子育てと両立がしやすいだろう。一般的にクリニックでは、地域に密着した医療を提供している。病棟がないこともあり、バタバタ動き回るようなことは少ない。患者とじっくりと向き合い、丁寧なケアを提供したい看護師に向いている。

次に、健診センターも、ブランクが長い看護師におすすめの職場だ。健診センターでは、健康診断や人間ドックなどを通じて、病気の早期発見、早期治療をサポートしている。健診センターの看護師は、問診や採血、血圧測定などを行う。業務内容は比較的シンプルで、未経験者でも働きやすい。また、健診センターは土日祝日休みの職場が多いため、特にワークライフバランスを重視したい看護師に最適だ。